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福井欧夏ブログ

個展終了致しました。近況報告、 そしてこれから。

:2016/4/29  :(2)

ブログでのアップが大変遅くなり申し訳ありません。

今回はとても長い真面目な文章になりますが、宜しければお付合い下さい。

IMG_1664

かなり時間が経ってしまいましたが、アートもりもとでの個展、無事に終了致しました。

期間中会場にお越しになった皆様、誠にありがとうございました。

今回の個展は、僕個人としてはとても記憶に残るものとなりました。
おそらくこれからの作家生活にとって良い節目になる個展だったのではないかと思います。
自分が今回の個展に掲げていたミッションもクリアすることが出来、とても満足しております。
この機会を与えて下さったアートもりもとさんには本当に感謝致します。
この場を借りて御礼を申し上げます。
ありがとうございました。

今回は初の小品展と言うこともあり、この企画が立ち上がった時から今の自分にとって完璧な個展を成し遂げたいと思っていましたので一切の妥協をせずやろうと決めていました。

決して良いことではありませんが、個展会期中も画廊さんに承諾を得て、会場に並んだ作品で形の狂いや描写の甘さ、色彩の濁り、空間の甘さ等々、少しでも気になる作品があれば、その日に持ち帰り、仕上げて朝一で画廊に持って行くという形をとりました。
個展数日前からほとんど寝ていない日が続いていましたので、会期中に持ち帰って描くという初の試みは体力的にかなり落ちてきていた自分にとってはかなり厳しいものでした。

でも恥ずかしい作品が並んでいる画廊にいるよりはよっぽどマシですので、その気持ちで何とか乗り切る事が出来ました。
結局気が付けば、会場に並ぶ作品全てが納得のいく状態になったのは最終日でした。

日々疲れがMAXでしたので、毎日行き帰りの電車では寝過ごしてしまっていました(笑)
そうそう、大事な物が全て入っている鞄をスーパーに置き忘れて深夜に交番に駆け込んだ事もありました。
あの時は本当に血の気が引きましたね。奇跡的に見つかって本当に良かったですが。(笑)
今振り返ると笑える良い思い出ですが、家族には迷惑掛けまくりでした。本当すみませんでした。

話は戻りますが、今回の個展は本当にやり甲斐のある個展でした。

ある意味画廊の方にもかなりプレッシャーをかけてしまったのではないかと思います。

僕個人が思っている事なので軽く流して読んで欲しいのですが、
個展をする際、作家は絵を描く人、画商は箱を用意して絵を売るだけの人、ではいけないんだと思います。
同じステージに立って一緒に一つの個展を成し遂げる以上は、お互いに良い緊張感を持ってやらなくてはならないのだと思うのです。

作家は画商に緊張感を与える位の絵を描かなくてはいけないと思っていますし、画商は企画段階からその作家にこそやって欲しいお互いが良い緊張感を持ってやれる内容をじっくり作家と話し合い、マンネリな個展にならない様に練らないといけないと思うのです。

お互いキャリアを重ねれば重ねる程、個展という状況に慣れてきてしまい、初めて個展をやった時の新鮮さや緊張感を維持する事はかなり難しい事になってきます。
でも、その緊張感を保ちづける為には作家は自分を触発する刺激のある新鮮なアイディアを生み続けなくてはならないし、自分の作品を見る為にだけに、わざわざ会場に脚を運んでくださるお客様にも、毎回その期待に応える良い作品を見せられるように努力するべきだと思うのです。

僕もキャリアで言えば中堅になるのかな。
キャリアを重ねてきて最近強く意識するのは、作家は自己プロデュースの世界、自分の掲げている目標に辿り着く為に現在の自分を俯瞰して見て立ち位置を知り、今の自分にとってどう動く事が一番大切なのか?
次の一手をどう打ち出す事が今の自分にとって必要なのか、今迄以上に深く考えるようになってきました。
今回の個展を機に、現在の自分がやらなければいけない事、やりたい事が少しずつ明確に見えてきて久しぶりにワクワクしてきています。

作品を発表する場も日本に留まらず広くしていきたいと思っています。

 

今後は自分が受けた全ての仕事に対し今の自分にとって確実に意味のあるものにしていきたい。
どれだけ忙しくなっても単にこなす様な仕事は絶対にしたくないし、受けた以上は、今迄以上に精度の高い内容、企画を練って完成度の高い仕事をしていきたいと思っています。

 

僕は写実作家の中では個展の回数が多い方だとは思いますが、制作数が多い作家さん達がよく言われてしまいがちな、個展回数が多い作家は絵が荒れてるだとか、絵が荒れてるせいで個展をやり過ぎなんだよ。みたいに言われてしまう作家とは絶対に一緒にして欲しくない。

周りからどう見られているか分かりませんが、作品が荒れる程のスケジュールは絶対に組まないし、無論売り絵を描いているつもりもありません。
僕は絵を売る事で生活をしていますが、これからもコレクターや、絵を観てくれる方に媚びる事なく、ただひたすら好きな絵を一生懸命描いていきます。
それが、たまたま売れるか、売れないかの事で、売れればそれは正直嬉しいですが、良い絵が描ければ自ずと結果は付いてくると思っていますので気にする必要もないかなと常々思っています。

 

さて、ここから話は変わりますが、また長いので読まなくてもいいです。

今回の個展でというか、今迄の蓄積された疲労にリミットがきたのか、身体に無理がたたったせいで個展会期中から急激に首が酷く痛み始め、右腕が痺れ始めてしまい、てっきり昔患っていた首のヘルニアを再発させてしまったのだと思いました。
個展終了後は完全にダウンしてしまいまして、家族には本当に申し訳無かったですが、2日間程はほとんど寝ている状況でした。
ただ、あまりにも首が痛く深く寝る事さえ出来なかったので、病院に行き診察してもらいました。
レントゲンの結果、あまりにも酷い首の骨の状態だった為、MRIを撮って調べた結果、医師にはヘルニアではなく、かなり酷い頚椎症性脊随症(けいついしょうせいせきずいしょう)と診断されました。
医師にはとても47歳とは思えない、60歳過ぎの首の骨の状態だと言われてしまい、これ以上悪くなると痺れで筆が持てなくなると言われてしまいました。
首の痛みと腕の痺れ、鈍い痛みでペンが持ち続けられなくて、いつもならとっくに出している個展の御礼状もようやく先日出したばかりです。申し訳ありません。
ま、ほとんど運動もせずに座りっぱなしで何年も仕事し続けた結果、首の頚椎に負担がかかり、頚椎の隙間が狭くなり脊髄が圧迫され、すり潰された状態になってしまったようです。
僕の首は第3頚椎から第6頚椎まで、ま、首のほとんどのエリアの椎間板がすり潰された状態になっていました。

今は痛みを和らげる点滴を打ったり薬を飲む事で徐々に状況を良くしていく(状況を良くしていくと言っても、患部が治るわけでもなく単に痛みを和らげごまかしている状態。)手段を取っていますが、僕自身としては一刻も早く制作に集中したいので手術をして痛みをなくす手段をとりたいところです。
医師は手術自体が、頚椎の間隔を広げるかなり大掛かりなものだし、リスクもとても高いので、もっと年齢がいってからすべき手術だと言って僕には勧めませんでしたが、僕としては今後のスケジュールを考えると、とても不安なので、手術の事はまだ真剣に考えているところです。

とにかく、今はやりたい事が満載なので早く完治させて通常通り絵が描きたいところです。

こんな僕ですが、今後共どうか宜しくお願い申し上げます。

 



コメント

  1. 古吉 弘 より:

    読んでて血の気が引きましたよ!
    何言ってるんすかー!
    個展とか日展とか中止させてもらって静養しないとダメっすよ!
    「いや困る」とか言われたらそこと縁を切りゃいいんだから。
    健康より大事なものは無いし、家族のために思い切って仕事をキャンセルして下さい。
    くれぐれもお体専一に!
    レスはご無用です!

    • 福井欧夏 より:

      古吉さん、心配おかけしてしまって申し訳ありません。
      すでに20日間も休ませて頂いたので大分よくなりました◎
      まだ仕事の方は始めていませんので本当のところはどこま完治してるかは分かりませんが、色々な治療法を試した結果、思っていたより回復は早そうです。
      じっとしているとおかしくなりそうなのと家族にも迷惑かけっぱなしなので早く仕事を始めたいところです。
      おそらく治ると思います◎
      本当に御心配ありがとうございました!

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