展示巡り　フェルメール 展 （ 渋谷Bunkamura ）と 松井冬子 展（ 横浜美術館 ）

：2012/1/10　：福井欧夏の生活日記　：(2)

先週はフェルメール展と松井冬子展を観てきましたので今週はその感想など。

まず渋谷Bunkamuraで開催中のフェルメール展について。
オランダ絵画がズラリと並ぶのを拝見しながら、その描写の緻密さや質感表現などに流石だな◎と感心しながらフェルメールの作品が展示されている部屋へ。。
予想以上にフェルメールだけは別格でしたね、品格が全く違う。
構成もシンプルで改めて画面構造がしっかりしている印象を強く受けました。
それと描写の仕方も無理なく見え方として描かれていて自然かつ静かな空気感がある。
他のコントラストバチバチのオランダ絵画と比べ、色彩の美しさはもちろんですがハーフトーンの幅が綺麗で色彩的にもグレーがとても美かったです。
あとは他のオランダ絵画が必要以上に画面に物を詰め込み過ぎていた印象があった事もあり、フェルメールの作品はとてもシンプルで無駄が無い印象を受けました◎
洗浄されて初めての公開となった青衣の手紙を読む女も、当初ポスター等で観た時には青衣だけが色が浮いてみえて洗浄前の方が色彩が纏まっていて良かったかなぁ。と思っていましたが現物はやはり色彩も纏まって見えてとても品のある美しさでした。
会場も上野とは違い比較的空いていてフェルメールの作品も列ばずにゆっくり正面から何度も観賞出来ました。
いや～、本当つくづく思いますが日本でフェルメールの実物が拝見出来るというのはとても有り難い事ですね。
感謝です◎

そして横浜美術館で開催中の松井冬子展について。
会場には約100点近く作品が展示されていて、やはりその世界観に引き込まれました。
今回自分にとってとても有り難かったのは、その制作プロセスが垣間見れる展示形式になっていた事でした。
一枚の作品が生まれる過程でどのようなプロセスがあり、試行錯誤しながら完成へ向かっていく流れを見れるのは一作家としてとても興味があり、凄く刺激を受けます。
最近特に僕は人の作品を観賞する際に、その作家が上手いとか下手だとか、売れるとか売れないとか、写実だとか抽象だとか、そんな事はどうでも良くて、絵の世界観の強さに着眼する様にしています。
特に現在の自分にとってはそれを重視しなくてはいけない時期に来ていると思っていて、今年はその事に執着して制作する一年にしたいと思っています。
自分らしい世界観を磨いてより強くする年に◎
あと一つ。今年はデッサンに対して改めて勉強したいなと思っています。
もっと人体について勉強して、ただ形を正確にとるデッサン力だけではなく、美しい形を表現出来るデッサン力を身につけたい◎
話は逸れましたが、本当にとても為なる時間を過ごせました。
大作の展示の仕方やライティング、スペースの作り方も良く考えてあって、それが絵の世界観に出会わした様なインパクトを生んでいました◎
そういう事を含めて全てに於いてとても勉強になりました。
会場を出た後強く思わされたのは、改めて自分はもっと一点一点ひたむきに作品と向き合って生み出していかなくてはいけないということ。
その事がやがて作品の世界観となり、作品を強くするんだな。。と
と言う事で、今週の週間フクイは新年初週に相応しいとても身になる一週間でした！
それでは今週はこの辺りで◎
以上週間フクイでした☆
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