第11回 日展開催中です。(六本木新美術館)
:2024/11/5
今回の日展出品作について
今回はあえて画面の不安定さを求めて制作。
絵を描いた事がある人な分かると思うが、制作中描いている構図に関係なく画面を縦にしたり横にしたりして画面を確認する事がある。
寝ポーズなんかを描いている時は特にそうだが、それを縦構図にしてみたりすると、意外とその無重力感というか形の見え方やそういったものがとても心地良い時がある。
そのまま展示しようかな?と思う時も多々ある。
今回はあえてそれを利用することにした。
自分の通常の判断ではない偶然性の形やそういったものを出来るだけ活かすよう心掛けた。
あえて画面を斜めにして、そこに寝ポーズを描き、最終的にそれを縦構図にして出品する。
不安定さこそが今回の目的。
まぁ、格好つけていれば自己破壊。
自分にない形を求めるた為。
あえて水面のラインも画面に並行ではなく、斜めに取り画面
に動きを作ることを、重視した。
この画面を斜めにする描き方というのが結構大変で、通常の制作では知らない間に画面のヘリの水平、垂直のラインを利用して画面の中の垂直やら水平やらを描いていることに気付く。
今回のような画面設定だとその画面のヘリに垂直ラインが無いので描いていて三半規管やられ、知らず知らずの内にこれに引っ張られてしまいデッサンがうまく取れずかなり苦労した。
これは予想外の出来事。
ま、そんなのも楽しめた。
写真がアトリエで見た時の色にほぼ近いです。
会場はとても鈍い光なのでこんな鮮やかなブルーには見えませんが、内容は伝わるはず。
なお、本日日展から封書が送られてきて、何とあの場所の展示だったのにも関わらず、地方巡回させていただける事になったらしいです。
大袈裟な物言いに聞こえるかも知れませんが、捨てる神あれば拾う神あり。と言う感じですね。
少し努力が報われました。
更に嬉しい事に、日展が開催されてまだ間もないですが、いつもこんな事はないのですが、わざわざ作品を観てくださった先輩方から嬉しい感想メールが届いてます。
本当に嬉しい、光栄です◎
少しでも多くの方に作品を観ていただける機会が増える事は作家にとって本当に光栄な事です。
※写真はアトリエでは画面が光ってしまうので斜めから撮影してます。
『そして花になる』 P100号
お時間がございましたら是非会場で実物をご覧下さい。