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圧巻っ。( 没後25年 鴨居玲 展 <横浜 そごう 美術館> )

:2010/8/22  :(4)


鴨居玲さん。僕の絵から考えると皆さんかなり意外だと思われるみたいですが、(笑)昔からかなり好きな作家さんで、画集等でも見ていましたし実物の作品も日動画廊等で時々目にしていましたが,個展を見たのは初めてでした。
作品を観ると言うよりは人生観を観せられたという印象の圧巻の展覧会でした。
展示のされ方も絵の雰囲気に合っていてとても良かった◎
作品は決して万人に愛されるタイプの絵では無いとは思いますが。←くそ偉そうな発言で大変申し訳ありません。。
正に”巨匠”とか”作家”という言葉が似合う絵と生き様で、作品も画面に描き出すと言うよりは画面から掘り起こすと言う表現の方が合っているかも知れません。 感情の塊のタッチや線が絵になった感じ。
とにかく凄い!ハンパない!!っていう印象を受けた展覧会でした。
“格が違う。”と言うのはこう言う事を言うのかも知れませんね。
とにかく圧巻の一言でした。
色々説明するのも違う気がしますので少しでも興味のある方は是非◎
※僕が今回特に印象に残った作品は。。
・1982年制作の『私』という大作(鴨居玲の生涯が絵になった様な作品)・同年制作『自画像』(かなりじっと観てました。まるで実像と向き合ってるかの様な感覚。その影になった瞳の奥に魂が宿っている感じで吸い込まれそうになった。)
・同年制作『道化師』
(最後の方に展示されていた青いパステルで描かれた作品でもの凄く格好良くて←稚拙な表現で申し訳ありません。でも本当に格好良くて凄く好きな作品でした
◎)
あとは裸婦のドローイング。(全て違う感じで描かれていてとても印象的ででした。)
僕が以前日動画廊で買った鴨居玲の作品集。(制作風景や旅行先でのスナップなど)ではなくて写真集。
↓作品集よりも刺激がありとても欲しくなって買ってしまいました。


今回の会場でも販売されていましたので行ったら見てみて下さい。
■没後25年 鴨居玲 展 <横浜 そごう 美術館↓
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/10/0717_kamoi/index.html
●福井欧夏(公式HP)http://www.ouka-world.com/ ●メール:info@ouka-world.com



コメント

  1. ちろりん より:

    また、こちらにもお邪魔しています。
    今、福岡県の北九州市美術館(分館)で鴨居玲氏の展覧会が開催されています。
    福井先生が感銘を受けられた画家ですので、鑑賞したいと思っていますが、絵の為に苦しみ抜いたことを読みますと私には解らない点もあるようです。
    でも、観て見たい気持ちもあります。
    20数年前、北九州出身の画家「平野遼」画家の絵を鑑賞しましたが、魂の根源に迫る絵は観ても解りませんでしたが、画家が苦しんだ印象は何時までも名前と共に心に刻まれています。

  2. 福井欧夏 より:

    ちろりんさん
    鴨居怜さんの作品はどちらかと言うと同業者の方の方が理解しやすいのかも知れません。
    僕が強く受けた印象ばこれこそ本物だ!゙という様な圧倒される画力。言わば絵から放つオーラの様なものでした。

  3. ちろりん より:

    今晩は。暑さも彼岸までで随分涼しくなってきました。
    今日は福岡市街に出たついでに或画廊によって個展を観てきましたが、偶然にも名前や絵を知っている(故安部平臣)先生の弟子の方の個展でした。今は息子さんが行動展などで活躍し教室などで教えておられるようでした。
    そして、又偶然にも帰宅途中10数年ぶりに安部平臣先生の弟子だった方にお会いして家の近くで話し込んでしまいました。
    この方も絵を描いておられご主人もNHKの教室など教えておられます。
    前置きが長くなりましたが、鴨居怜さんの絵が話題になりました。この方も鴨居怜さんの絵が好きで観てこられたそうです。
    鴨居怜さん・平野遼さん・安部平臣さんの絵は通じるものがあるようだ・・・とか言われていました。
    やっぱり私も観に行ってきます。

  4. ちろりん より:

    今晩は。お邪魔します。
    今日、北九州市美術館分館で開催されています「鴨井玲 終らない旅」を学芸員の説明を聞きながら鑑賞してきました。
    人間の醜さや苦しみが強調されたような重苦しい画面に衝撃も大いながらも感銘を受けました。
    また、人間の弱さを直視し描き続けた画家の心情をおもうと切なくなりました。
    そして、描き方も衝撃でした。
    一切の妥協なく自分の命を削るようして多くの作品を残した画家は、ついに自ずから自分の人生の幕を下ろしたのですね。
    でも、心休まるのは周囲に気遣い心配してくれる方達おられたという事です。
    とても心に残る展覧会でした。
    福井先生の日記で知り、今まで観た事も無い絵画を鑑賞することができ有難うございました。

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