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手塚雄二 展 (横浜そごう美術館)

:2010/11/25  :(0)

SBSH1259.JPG
今日は横浜のそごう美術館まで手塚雄二展を観に行きました。
やっぱり流石!期待を裏切られなかったです。
会場はちょっと暗くし過ぎでいささか見づらいかなとは思いましたが。
で、大作の風景画のいくつかには、その霧がかった空間に吸い込まれそうになりました。
いつも思うのですが、風景画って自分が今までに出会ってきた情景や空気感や音のイメージを思いださせてくれるものに引き付けられるんですよね、全く同じ風景を観てきた訳では無いのに゛あ、これ感じた事がある。。゛みたいな。
こういう風景画に出合うと自分自身が浮遊した感覚になってその画面に引き込まれそうになってしまうと言うか、ずっとその場所(絵の風景の中に)いたくなるんですよね。
僕はこれこそが本当のリアリティというものなんだと思うんですね。
本当の素敵な風景を見てるかの様にずっと眺めていたくなる感覚にしてくれる作品◎
手塚さんの作品はどれもそんな空気感やその画面だけでは終わらないような詩情性を秘めていて素晴らしかったです。
前回ブログに載せて頂いた永山裕子さんもデモンストレーションをしながらお話していましたが、静物画を描いていても物凄く幻想的なイメージを持って描いていて、それが絵に出ているんですね。
単に画面に描かれた説明だけで絵が終わらない所が素晴らしいんです◎
上手いだけの絵にはこれが無いですから、何も感じないですし、長く見続けていられないんですよね。
何でこれ描いてるんだろ?って思う作品を最近やたらと目にしますね。本当に本人が描きたいんだろうか?って聞きたくなる様な。。
何を描いても決して間違いは無いと思いますし、描いてはいけないという物も無いと思うのですが、肝心の描き手の方が、その良さを理解もせず、何も感じてもいないのでは絵にはならないと思うんです。
素晴らしい絵にはずっと眺めていたくなる居心地の良さみたいな物があると思うんです。
それが実は作家の思いだったりする。
だから僕は最近は洋画よりも現場の空気感や詩情性を大切にしている日本画の方が共感出来るし、観ていて勉強になりとても刺激を受けますね◎
またまた色々と偉そうに書いてしまいましたが、お時間のある方は是非ご覧になっては如何でしょうか。
◆手塚雄二展
会期:今月28日まで。
会場:横浜そごう美術館
開場時間: 午前10時~午後8時まで(入館は閉館の30分前まで)
●福井欧夏(公式HP)http://www.ouka-world.com/
●メール:info@ouka-world.com



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